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しまだ歯科こども歯科クリニックのブログ
新潟市中央区大島の 【歯科・小児歯科】 です。
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健康保険の弊害
『JIN -仁-2』で坂本龍馬が大政奉還の原案の9条目に挙げた保険。
今や“国民皆保険”は当たり前と思われていることと思います。

月々の保険料を負担し、病気になったら少ない負担額で一定レベルの医療を受けることが出来る。
確かに素晴らしい制度だと思います。

さて、アメリカ人の定期歯科健診(3ヶ月に1度)受診率はどのくらいだかご存じでしょうか?
答えは、約80%です。引き換え日本人の受診率は約2%程度だそうです。

健康保険は疾病保険です。病気と診断されなければ保険を使うことが出来ません。
健康保険は予防に関しては一切適応されないシステム。つまり、
病気になったとき初めて保険証を持って医療機関を受診する。”という体制が日本人には浸透しているのです。

では、アメリカではどうでしょう?
健康保険なる制度はありません。民間の医療保険に任意で加入しています。
そして、病気が大きくなる程、それに対応する保険の保険料も増えることになります。
とすると、病気が小さいうち、さらにはならない為の予防に気をつけようという意識になるわけです。

“どんな時に歯科医院を受診しますか?”という質問をすれば“痛くなったら!”と答える方がほとんどでしょう。
これは、健康保険制度が病気に対する考え方を教育してしまったと考えられるのではないでしょうか?

健康保険も一部負担金(窓口負担金)が、じわじわと上がって現在3割負担。
健康保険組合のモデルでもある、ドイツの疾病金庫はついに経営破たんしました。

予防を保険の対象とすれば全国民が保険を一斉に活用し、財源が不足するでしょう。
しかし、疾病のみを対象としていては、病気が減ることは絶対にない。ジレンマですね。

さらにこの不況下、窓口負担金すらが負担となりこんなパターンが珍しくありません。

むし歯・歯周病になる → 痛みに耐えきれず受診 → 痛みが取れたら治療費がもったいないので中断
→ 状況は悪化、再度痛みが出て受診 → 抜歯をして痛みが取れたので中断 → 歯がどんどん無くなる

でも、むし歯・歯周病になる前に予防すれば何も起きなくてすむのでは?
そもそも、むし歯が病気だという認識すら日本国民に無いのは、僕ら歯科医の責任なのかもしれません。


※ ちなみに、被せモノを作った時点で治療中断された場合、我々は大赤字です。
  本来、被せモノを装着しなくても治療中断の患者さんに請求できるのですが、しないことがほとんどです。
  というか、泣き寝入りなのですよ。


新潟市中央区大島 親松、鳥屋野、女池、近江地区の歯科・小児歯科
しまだ歯科こども歯科クリニック 院長

タグ:健康保険治療費予防歯科新潟市中央区親松鳥屋野

テーマ:生命保険 - ジャンル:ライフ